ene-choice

PR 本記事にはアフィリエイト広告が含まれます

保険の補償内容を確認する様子

太陽光パネル・蓄電池の保険|火災保険で補償される範囲と落とし穴【2026年8月時点】

エネチョイス編集部

この記事の結論

太陽光パネル・蓄電池の自然災害リスクに備える中心は、すでに加入している住宅の火災保険です。日本損害保険協会によると火災保険は火災・落雷・破裂爆発・風災・ひょう災・雪災などを補償し、商品によって水災や盗難も対象になりますが、「自然の消耗もしくは劣化または性質によるさび」による損害は対象外です。また財務省の説明のとおり、地震を原因とする火災や地震により延焼・拡大した損害は火災保険では補償されず、火災保険にセットする地震保険が必要です。メーカーが付ける自然災害補償は、火災保険等が支払われる場合はそちらが優先される建て付けになっています。

**太陽光パネルと蓄電池の自然災害リスクに備える主役は、新しく入る専用保険ではなく、すでに加入している住宅の火災保険です。**ただし火災保険には「経年劣化は補償しない」「地震・噴火・津波は補償しない」という2つの大きな穴があり、そこを埋めるのが地震保険とメーカーの災害補償制度です。

【2026年8月25日時点】 火災保険・地震保険の補償範囲は保険会社と商品、契約時期によって異なります。この記事は公的機関と業界団体が公表している制度上の説明に基づいて書いています。個別の契約内容は保険証券と約款で確認してください。出典: 日本損害保険協会「火災保険」財務省「地震保険制度の概要」

この記事でわかること

  • 公的な事故調査でわかっている、住宅用太陽光発電システムの火災事故の実像
  • 火災保険が補償する事故と、補償しない損害(経年劣化・さび・地震)
  • 地震保険が火災保険とセットでしか契約できない理由と、支払われる金額の決まり方
  • メーカーの「自然災害補償」と火災保険はどちらが先に使われるのか
  • 被災したときの手順と、「保険金が使える」という勧誘への対処法

太陽光発電システムに実際に起きている事故(公的データ)

屋根に設置された太陽光パネル

保険を考える前に、どんな事故が現実に起きているのかを公的データで押さえておきましょう。消費者庁の消費者安全調査委員会は2019年1月28日、住宅用太陽光発電システムの火災事故に関する事故等原因調査報告書を公表しています。

報告書が示した事故の内訳

項目報告書に記載された内容
収集された事故情報平成20年3月〜平成29年11月に事故情報データバンクへ127件登録
調査対象原因調査中・原因不明等を除いた72件
モジュールまたはケーブルからの火災事故等13件
パワーコンディショナまたは接続箱からの火災事故等59件
野地板まで延焼した事故7件(いずれも「鋼板等なし型」の設置形態)

出典: 消費者庁 消費者安全調査委員会「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」報告書(平成31年1月28日)

同報告書によれば、屋根への延焼リスクが高いとされた「鋼板等なし型」は、累積設置棟数(約2,374,700棟)のうち約4.5%(約107,000棟)と推定されています。報告書は「屋根置き型、鋼板等敷設型及び鋼板等付帯型において、野地板へ延焼した火災事故等は発生していない」とし、モジュールの直下に敷設された瓦・スレート・金属板等が延焼を防いだためと分析しています。ただし鋼板等付帯型については、ケーブルの発火から野地板へ延焼する可能性があるとも指摘されています。なお屋根置き型と鋼板等敷設型を合わせた設置割合は約94.8%(約2,250,000棟)です。

保険の観点で重要な3つの指摘

報告書には、保険を考えるうえで見逃せない指摘が並んでいます。

  • 推定発火箇所がモジュールとされた5件は、いずれも使用年数7年以上の製品で発生していた。報告書は発火を「配線接続部の高抵抗化」から始まる4段階のプロセスとして整理し、この高抵抗化は「経年劣化や製造上の問題により生じると考えられる」と分析しています。
  • ケーブルからの発火10件のうち6件は施工不良が原因と推定された。ケーブルの挟み込みや、電気設備技術基準に照らして不適切な中間接続・延長接続が挙げられています。
  • 所有者アンケート(1,500サンプル)では、修理を要する故障を約1割が経験し、保守点検を約7割が実施していなかった

つまり、太陽光発電システムのトラブルは「災害で壊れる」だけでなく「経年で劣化して発火する」「施工が悪くて発火する」という経路も持っています。この違いは、後述するとおり保険が支払われるかどうかを大きく左右します。

被災したパネルには触れない

太陽光発電協会(JPEA)は災害のたびに注意喚起を出しています。2026年8月14日付の豪雨災害に関する案内では、屋根上に設置した太陽光発電設備の損傷が確認された場合、そのままでは使用(通電)せず、手も触れずに販売店・施工店へ連絡するよう呼びかけています。2026年7月29日付の熊本地震に関する案内も同じ趣旨です。破損したパネルでも光が当たれば発電し続けるため、感電のおそれがあるからです。

出典: JPEA「豪雨災害により被害を受けた場合の太陽光発電システム取り扱い上の留意点」JPEA「震災によって被害を受けた場合の太陽光発電システム取り扱い上の留意点」

火災保険はどこまで補償するのか

補償される事故はタイプによって違う

日本損害保険協会は、火災保険を「住宅を取り巻くさまざまなリスクを総合的に補償するタイプ(住宅総合保険)」と「ベーシックな補償のタイプ(住宅火災保険)」に大きく分けて説明しています。

事故住宅総合保険住宅火災保険
火災
落雷
ガス爆発などの破裂・爆発
風災・ひょう災・雪災○(一部自己負担額がある場合も)○(一部自己負担額がある場合も)
水災○(一部自己負担額がある場合も)×
自動車の飛込み等による飛来・落下・衝突×
給排水設備の事故等による水濡れ×
騒じょう等による暴行・破壊×
盗難×

出典: 日本損害保険協会「火災保険」

台風による飛散、ひょうによるガラス割れ、積雪による架台の変形、落雷によるパワーコンディショナの損傷は、いずれも上の表の「風災・ひょう災・雪災」「落雷」に対応する事故です。一方、水没や銅線の盗難までカバーしたい場合は、契約が住宅総合保険タイプかどうかが分かれ目になります。

「建物」と「家財」は別契約

同協会は「火災保険では、建物と家財を分けて契約することになっています」と明記しています。太陽光パネルや蓄電池を建物側に含めるのか家財側に含めるのかは、保険会社と商品によって扱いが異なります。屋根一体型のパネル、屋外に据え置く蓄電池、屋内設置の蓄電池では判断が変わり得るため、証券に書かれた保険の対象と、実際に設置した機器の設置形態を突き合わせて保険会社に確認するのが確実です。

経年劣化・さびによる損害は補償されない

ここが最大の落とし穴です。日本損害保険協会は「自然災害による住宅の損害については、多くの場合、加入しているすまいの保険(火災保険、地震保険等)で補償されます。しかしながら、自然の消耗もしくは劣化または性質によるさびなどによって生じた損害はお支払いの対象とはなりません」と説明しています。

出典: 日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」

先ほどの消費者庁報告書は、モジュールの配線接続部の不具合について「経年劣化や製造上の問題により生じると考えられる」と分析していました。このうち経年劣化そのものは、火災保険の守備範囲外です。パネルの出力低下や部材のさびを保険で取り戻すことはできないと考えて、太陽光パネルの寿命と劣化の実態を前提に導入計画を立てておきましょう。

契約金額は「再調達価額」か「時価」か

火災保険の契約金額の設定方法には、同等のものを新たに建築・購入するのに必要な金額である「再調達価額」をもとにする方法と、そこから消耗分を差し引いた「時価」をもとにする方法があります。同協会は「時価で契約するときは、契約金額を時価いっぱいに設定しておくことが基本になります」としています。

太陽光パネルや蓄電池を後から設置した場合、建物の価値は上がっています。設置後に保険会社へ連絡し、保険金額の見直しが必要かどうか相談しておきましょう。設備の取得価額がわかる契約書や請求書は保管しておくと手続きがスムーズです。

地震・噴火・津波は火災保険では補償されない

財務省は地震保険制度の概要で、「火災保険では、地震を原因とする火災による損害や、地震により延焼・拡大した損害は補償されません」とはっきり書いています。日本損害保険協会も「風水雪災等による損害を補償する損害保険」のページで「地震・噴火・津波による損害は、すまいの保険(火災保険)では補償されず、地震保険で補償されます」としています。

地震保険の主なルールは次のとおりです。

項目内容
契約方法単独では契約できず、火災保険にセットして契約する(火災保険の期間途中でも可)
保険金額火災保険の保険金額の30%〜50%の範囲内
限度額建物5,000万円、家財1,000万円
支払われる保険金地震保険の保険金額に対して全損100%、大半損60%、小半損30%、一部損5%(平成29年1月1日以降保険始期の契約。支払額はそれぞれ時価額の同じ割合が限度)

出典: 財務省「地震保険制度の概要」日本損害保険協会「地震保険」日本損害保険協会「風水雪災等による損害を補償する損害保険」

地震保険の保険金額は火災保険の30%〜50%が上限なので、設備費用の全額が戻る設計にはなっていません。地震で全損しても再取得費用の一部にとどまる点は、導入前に理解しておくべき前提です。

メーカーの自然災害補償と火災保険の関係

太陽光パネルや蓄電池のメーカーは、機器保証とは別に「自然災害補償」を用意していることがあります。ただし、火災保険との関係には共通のルールがあります。

パナソニックの例

パナソニックは住宅用太陽光発電システムについて、対象製品を限定したうえで「モジュール25年保証(無償)」「システム機器瑕疵15年保証(無償)」に加え、制度加盟販売店が扱う「自然災害15年補償」を公式サイトで案内しています。補償内容は「機器瑕疵保証では補償することができない火災、落雷、風災等の自然災害に起因して生じた事故を系統連系日から15年間補償します」というもので、創蓄連携システムの蓄電ユニットも補償対象と明記されています。

そのうえで、注記にこう書かれています。「太陽光発電システムをご購入いただいたお客様の火災保険等でその損害に保険金がお支払いされる場合は、その保険等が優先されます。地震・噴火・津波・盗難などは補償対象外です。」

出典: パナソニック「住宅用太陽光発電システムの保証」

ニチコンの例

ニチコンは家庭用蓄電システムの一部型番に「災害補償制度」を付帯しています。公開されている制度資料によると、補償期間は引渡日から10年、免責金額は自己負担額なし、販売店と購入者の費用負担もなしです。補償対象となる主な事故は、火災、落雷、破裂または爆発、風災、ひょう災、雪災、水災、外部からの物体の落下・飛来・接触もしくは倒壊、盗難とされています。

一方で補償の対象とならない主な場合には、地震もしくは噴火またはこれらによる津波によって生じた損害、摩耗や使用による品質もしくは機能の低下・さびもしくは腐食による損害、外来の事故に直接起因しない電気的事故または機械的事故などが挙げられています。さらに「火災保険等の優先払い特約」として、購入者が火災保険等に加入している場合は火災保険等での支払いを優先し、その後に残った部分を支払うと定められています。

出典: ニチコン「『ニチコン家庭用蓄電システム』災害補償制度」(PDF)

契約前に確認すべき手続き

ニチコンの制度資料には、実務上とても重要な条件が書かれています。販売店が設置工事完了後1カ月以内に所定の方法(WEB)で案件情報を通知した物件が補償対象になる、という点です。また、機器を移設して設置場所を変更した場合や転売・譲渡した場合は補償期間が終了し、蓄電池ユニットを後から増設する場合はサービスの対象外とされています。

つまり、メーカーの災害補償は「買えば自動的に付いてくる」とは限らず、販売店の手続きが前提になっているケースがあります。見積書や契約書の段階で、災害補償の有無、対象年数、通知手続きを誰がいつ行うのかを確認しておきましょう。業者選びの観点は太陽光・蓄電池の施工業者の選び方でも整理しています。

なお、メーカー各社で補償内容と条件は異なります。ここで挙げた2社は公式資料が公開されていて内容を確認できた例であり、他社製品を選ぶ場合はそのメーカーの保証規定を取り寄せて読んでください。

導入前後にやる保険チェックリスト

保険料の目安は補償範囲や地域、建物の構造によって変わり、公的機関が一律の相場を示しているわけではありません。金額を予想するより、次の項目を順に確認するほうが確実です。

  • 保険証券を出して、契約タイプを確認する。水災と盗難が補償対象に入っているかどうかが特に分かれ目です。
  • 太陽光パネル・蓄電池が保険の対象に含まれるか保険会社に確認する。建物扱いか家財扱いか、屋外設置の蓄電池はどうなるかを具体的に聞きます。
  • 設置後に保険金額の見直しを相談する。設備の取得価額がわかる書類を用意しておきます。
  • 地震保険の加入有無と金額を確認する。未加入なら火災保険の期間途中でもセットできます。
  • メーカーの災害補償の有無と通知手続きを契約書で確認する。誰がいつ通知するのかを書面に残します。
  • 売電収入の扱いを確認する。日本損害保険協会が示す火災保険の補償内容は建物・家財に生じた損害であり、発電が止まっている間の収入までは列挙されていません。必要と感じるなら保険会社に相談してください。

補助金についても最新状況を押さえておきましょう。国の「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」(上限60万円/申請)は、2026年3月24日に公募が開始され、2026年5月29日に予算到達で公募が終了しました。次回公募は未公表で、2026年8月時点で新規申請はできません(出典: SII DR家庭用蓄電池事業)。一方、東京都の令和8年度「家庭における蓄電池導入促進事業」は10万円/kWh、DR実証に参加しない場合の上限は120万円/戸で、2026年10月1日以降はSII令和8年度登録品が対象になります(出典: 東京都)。詳しくは国の蓄電池補助金の終了と次回の見通しを参照してください。

被災したときの手順と「保険金が使える」勧誘への注意

被災時の基本手順

  1. 設備に触れない、通電させない。JPEAは損傷が確認された場合はそのまま使用せず、手を触れずに販売店・施工店へ連絡するよう呼びかけています。屋根には上がらないでください。
  2. 安全な場所から被害状況を写真・動画で記録する。全景と破損箇所の両方を残します。
  3. 契約している損害保険会社または代理店に連絡する。日本損害保険協会は、住宅の修理を業者と契約する前に保険会社または代理店へ相談するよう案内しています。
  4. 販売店・施工店に点検と修理見積もりを依頼する
  5. 保険会社が指定する書類をそろえる。保険金請求書、被害状況の写真、修理見積書などが一般的です。必要書類は保険会社の案内に従ってください。

「保険金が使える」という勧誘は相談件数が積み上がっている

日本損害保険協会によると、訪問販売によるリフォーム工事(屋根工事、壁工事、増改築工事、塗装工事、内装工事)に関する全国の消費生活センター・国民生活センターへの相談は2007年度以降、毎年5,000件を超えています。さらに、住宅修理に保険金が使えると言って勧誘された事例に関する相談は、2010年度から合計で11,261件(2020年8月時点)に達しています。

同協会が紹介している相談事例は次のようなものです。

  • 災害を調査している機関を名乗る電話で「負担額なく屋根の修理ができる」と言われて訪問を受け契約したが、契約書は業者が持ち帰り、「当社で工事をしなかった場合は、保険金の4割を支払ってもらう」と言われた(2018年受付、80歳代男性、関東地方)
  • 「保険金が支払われた時にのみ保険金の30%を請求する」という完全成功報酬型で契約し、保険金100万円に対し30万円の報酬を求められたうえ、残る70万円では修理できなかった(2020年受付、40歳代男性、関東地方)

消費者庁は2024年6月27日の注意喚起で、「住宅の損害が経年劣化によるものだと知りながら、自然災害による損害であるかのように、うその理由で保険金の支払を請求すると、保険会社から保険金の返還請求や保険契約の解除をされたり、詐欺罪に問われたりすることがある」と明示しています。

国民生活センターも2026年3月4日の公表資料で、自然災害をきっかけ・口実にした点検商法や申請代行の勧誘トラブルを挙げ、消費者へのアドバイスとして「加入している保険の対象範囲や申請方法を把握しておきましょう」「複数の事業者から見積もりを取ったり周囲に相談したりして慎重に検討しましょう」と呼びかけています。

出典: 日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」消費者庁「「火災保険を使って実質的に無料で修理ができる」などとうたい、火災保険金を利用した修理工事契約を締結させる事業者に関する注意喚起」(2024年6月27日)国民生活センター「自然災害に関連する消費者トラブルを未然に防ぐために」(2026年3月4日)

困ったときの相談先

窓口電話番号内容
消費者ホットライン188最寄りの消費生活センター等を案内する全国共通の3桁番号
保険金に関する災害便乗商法 相談ダイヤル(日本損害保険協会)0120-309-444保険申請サポート業者からの勧誘・契約解除の相談
そんぽADRセンター(日本損害保険協会)03-4332-5241損害保険に関する相談・苦情・紛争解決

勧誘の手口そのものについては太陽光・蓄電池の詐欺的な営業手口訪問販売の断り方と注意点も合わせて読んでおくと、その場で判断しやすくなります。

まとめ

太陽光パネル・蓄電池の保険は、新しい商品を探す前に「いま入っている火災保険の中身を確認する」ところから始まります。

  • 火災保険が主役。火災・落雷・破裂爆発・風災・ひょう災・雪災は基本タイプでも対象で、水災や盗難は住宅総合保険タイプかどうかで変わります。建物と家財は別契約なので、設備がどちらに含まれるかを保険会社に確認しましょう。
  • 経年劣化と地震は火災保険の外。自然の消耗・劣化・さびによる損害は対象外で、地震・噴火・津波は地震保険(火災保険にセット、保険金額は火災保険の30%〜50%、建物5,000万円・家財1,000万円が限度)でしか備えられません。
  • メーカーの自然災害補償は火災保険が優先。パナソニック、ニチコンいずれも公式資料に優先関係が明記されており、地震・噴火・津波は対象外です。販売店の通知手続きが前提の制度もあるため、契約書で確認しておきましょう。
  • 被災したら、業者と契約する前に保険会社へ。「保険金が使える」という勧誘の相談は2010年度から11,261件(2020年8月時点)積み上がっており、うその理由での請求は詐欺罪に問われることがあります。

まずは無料の一括見積もりで、あなたの家に最適な蓄電池・太陽光パネルを探してみましょう。

よくある質問

Q.太陽光パネルや蓄電池は火災保険で補償されますか?

A.火災保険は建物と家財を分けて契約する仕組みで、太陽光パネルや蓄電池をどちらに含めるかは保険会社と商品によって異なります。補償される事故の範囲も、水災・盗難まで含む住宅総合保険タイプと、火災・落雷・破裂爆発・風災ひょう災雪災に絞った住宅火災保険タイプで差があります。保険証券と約款を確認し、不明なら保険会社または代理店に問い合わせてください。出典は日本損害保険協会「火災保険」のページです(本文に出典リンクを掲載しています)。

Q.メーカー保証があれば保険は不要ですか?

A.不要とは言えません。メーカーの機器保証は製造上の不具合に対するもので、自然災害は別枠の補償制度になります。さらにパナソニックの自然災害15年補償は公式サイトで「火災保険等でその損害に保険金がお支払いされる場合は、その保険等が優先されます。地震・噴火・津波・盗難などは補償対象外です」と明記されています。ニチコンの災害補償制度も火災保険等の優先払い特約を設けています。火災保険とメーカー補償は重ねて受け取る前提の仕組みではありません。

Q.地震で太陽光パネルが壊れたら火災保険で直せますか?

A.直せません。財務省は「火災保険では、地震を原因とする火災による損害や、地震により延焼・拡大した損害は補償されません」と説明しています。備えるには地震保険が必要ですが、地震保険は単独では契約できず火災保険にセットする必要があり、保険金額は火災保険の保険金額の30%〜50%の範囲、建物5,000万円・家財1,000万円が限度です。出典は財務省「地震保険制度の概要」です(本文に出典リンクを掲載しています)。

Q.「火災保険を使えば実質無料で修理できる」と言われました。契約していいですか?

A.業者と契約する前に、加入している損害保険会社または代理店に相談してください。日本損害保険協会によると、住宅修理に保険金が使えると勧誘された事例の相談は2010年度から合計11,261件(2020年8月時点)に達しています。消費者庁は2024年6月27日の注意喚起で、経年劣化による損害と知りながらうその理由で保険金を請求すると、保険金の返還請求や契約解除、詐欺罪に問われることがあると警告しています。判断に迷うときは消費者ホットライン188も利用できます。

関連記事