※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。掲載している各サービスの条件は【2026年9月5日時点】の公式サイト・公的資料で確認したものです。
東京都の「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」は、見積もり比較サイトではなく東京都の助成制度です。 東京都が登録事業者に助成金を出し、事業者がその分を月額サービス料の値引きという形で住宅所有者へ還元する仕組みで、都・住宅所有者間に直接の申請関係はありません。この記事では、制度の性格の部分は東京都環境公社(クール・ネット東京)が公開している一次情報だけを根拠に、各社の条件は各社公式サイトの記載を根拠に、制度の性格・事業種別ごとの違い・見落としやすい条件を整理します。口コミや事業者の優劣評価は扱いません。
この記事でわかること
- 制度の交付ルート(都→登録事業者→住宅所有者への還元)と、個人が都に直接申請できない理由
- 登録事業プラン36件・27社(当サイト2026年9月5日時点の集計)という規模感と、事業種別(リース・電力販売・屋根借り・自己所有)が4区分あること
- 「登録済み=安心」ではない理由と、契約が誰と誰の間で結ばれるか
- 「初期費用ゼロ」でも自己負担が生じる条件と、掲載料金の読み方
- 2026年10月1日以降の契約で変わる助成対象機器の要件
- 制度を使わず自分で購入・相見積もりを取る場合の比較の始め方
条件から選ぶ:どの方式が自分の家に合うか
東京都在住かどうか、太陽光をこれから新設するのか、持ち家の戸建てかどうかで、使える窓口は変わります。まずは3つの質問で絞り込んでください。
条件から選ぶ:あなたの家で使える見積もり・相談窓口
お住まい・太陽光の状況・建物の3つを選ぶと、条件に合う窓口だけを表示します。地域限定や対象外の窓口に申し込んで無駄足になるのを防ぐための部品です。
全国対応の一括見積もりサイト2つを表示しました。どちらも利用は無料で、断り方の仕組み(お断り代行・ペナルティ制度)があります。見積もり・相談は無料(契約は任意)。申し込み後に電話またはメールで確認の連絡が入ります。
ゼロスタート ソーラー東京都の登録事業プランPR
- 東京都「初期費用ゼロ促進の増強事業」の登録プラン(種類は自己所有・契約120ヵ月)
- 太陽光と蓄電池のセットを初期費用0円で設置し、月額サービス料を支払う
- 契約期間中の修理などの維持管理は無償(登録プランの記載)
- フォーム送信後48時間以内に電話かメールで折り返し
条件・注意:既存住宅が対象・新耐震基準(1981年)適合が前提。標準工事費に含まれない費用は申込者負担。登録は都の形式確認で、プラン内容を都が保証するものではありません
初期費用0円の太陽光+蓄電池を相談する(東京都) →東京ガスの太陽光発電・蓄電池関東1都6県PR
- 対象は持ち家の戸建て(借家・マンションは対象外)
- 相談・見積もりは無料(機器代・工事代は別途)。訪問するのは東京ガスが委託する提携工事店
- 設置工事に10年の工事保証(提携の販売施工店が直接契約する場合はその店の規定)
- 契約から利用開始まで3ヶ月〜半年程度が目安
条件・注意:太陽光は1981年以前に着工した住宅・屋根が狭い/影がかかる住宅は不可。蓄電池は1981年以降着工かつ太陽光が設置済みの住宅が条件
東京ガスに太陽光・蓄電池を無料で相談する(関東1都6県) →ソーラーパートナーズ全国PR
- 自社施工の会社だけを紹介すると公式が説明。最大5社の見積もりを比較
- 利用は無料。本部のアドバイザーが窓口になり施工会社を選んで日程調整
- お断り代行・イエローカード制度(しつこい勧誘は本部が指導・担当変更)
- 施工店の倒産時に加盟会社が工事を引き継ぐ「あんしん完了保証」
条件・注意:一戸建てのほか店舗・アパートも受付区分あり。土地だけへの設置(野立て)は非対応。入力した氏名・連絡先は紹介先の登録企業へ提供されます
太陽光の見積もりを比較する(無料) →タイナビ(住宅用太陽光の一括見積もり)全国PR
- 最大5社を紹介(時期により紹介できる会社が少ないことがあると公式に注記)
- 全国270社以上と提携(トップページ表示)。登録会社を都道府県別に公開
- 依頼後はまずタイナビから電話かメールで連絡があり、その後に各社から連絡
- 納得できなければ断ってよいと明記。しつこい営業は報告で警告・掲載解除
条件・注意:一戸建て住宅が対象。蓄電池のみは姉妹サイト、産業用(10kW以上)は別サイトの扱い。地方は紹介できる会社が少ない県があります
太陽光の見積もりを複数社で比較する(タイナビ) →エコ×エネの相談窓口蓄電池(太陽光とのセット可)PR
- 蓄電池の一括見積もり。利用は無料で、運営会社から費用を請求されることはないと明記
- 最短60秒で依頼。申込後は3営業日以内に担当から連絡
- 断りづらい場合は運営会社が代行して断りの連絡
- 評判が悪い・クレームが多い施工会社を契約解除するイエローカード制度
条件・注意:広告主の案内では太陽光を設置済みの戸建てが主な対象。対応エリア・紹介社数は公式サイトに明示がないため申し込み時に確認。店舗・集合住宅の区分もあります
蓄電池の見積もりを比較する(無料) →タイナビNEXT法人・産業用(10kW以上)PR
- 産業用(10kW以上)専門の一括見積もり。最大5社を比較
- 利用は無料。納得できなければ断ってよく、お断り代行制度あり
- 自社費用で設置する方式が対象(初期費用0円のPPAは比較対象外)
- 依頼後は各社が現地調査をしたうえで提案・見積もり
条件・注意:法人の工場・倉庫・オフィスなどが対象。住宅用(10kW未満)はこの窓口では扱いません
法人・産業用太陽光の見積もりを依頼する →この部品は「見積もり・相談窓口」を絞り込むためのもので、東京都の初期費用ゼロ制度そのものへの申し込みではありません。制度に登録された事業プラン(ゼロスタート ソーラーなど)を提供する事業者へ相談する場合も、太陽光を自分で購入して相見積もりを取る場合も、まずは個別の相談・見積もりから始まる点は共通です。東京都以外にお住まいの方や、集合住宅・法人での検討はカードの表示が変わります。
制度の正体:都が事業者に助成し、住宅所有者へ還元される
東京都環境公社(クール・ネット東京)が運営するこの制度の実施要綱には、次のように定められています。
第2条 都は、公益財団法人東京都環境公社(以下「公社」という。)が登録した初期費用ゼロサービスを提供する事業者に対し、当該サービスにより都内に太陽光発電システム等を設置するために要する経費の一部を助成する。
助成金を受け取るのは住宅所有者ではなく、公社(東京都環境公社)に登録された事業者です。個人が都・公社に直接申請することはできません。
本事業の交付申請者は事業者です。個人の方は申請できません。 本事業で交付される助成金の利益を享受するのは、事業者ではなく住宅所有者等です。
事業者に交付された助成金は、月額サービス料の値引きや一括キャッシュバックといった形で住宅所有者に還元される設計です。対象は都内の住宅(太陽光は「都内の住宅又はその敷地内」、蓄電池は「都内の住宅」)で、実施要綱の全文を確認した範囲では、島しょ部などの地域を除外する規定は見当たりませんでした。対象者は住宅所有者等(戸建て・集合住宅・管理組合を含む)です。1つの助成対象機器について、都・公社の複数の助成金を重複して受給することはできません。
助成額は事業者に対して、太陽光発電が3kW以下=新築15万円/kW・既存18万円/kW、3kW超=新築「3.6kW以下は一律36万円・3.6kW超は10万円/kW」既存「3.75kW以下は一律45万円・3.75kW超は12万円/kW」、機能性PV(上乗せ)が最大10万円/kW、蓄電池が10万円/kWh(1戸当たり上限120万円)です(クール・ネット東京 公式サイト(令和8年度))。この助成額は、個人が自分で申請する都の別制度(令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業)の単価とは異なるので混同しないでください。本稿では、この制度を使ってサービスを提供する事業者と契約するときに何が変わるかに絞ります。
4つの事業種別で何が変わるか
登録事業プラン一覧は、事業種別「リース」「電力販売」「屋根借り」「自己所有モデル」の4区分で絞り込めます(クール・ネット東京 登録事業プラン一覧)。区分名は所有形態の違いを示すもので、実際の契約期間や満了後の扱いはプランごとに異なります。
電力販売契約(PPA)とリース契約の一般的な条件(契約期間の目安・余剰電力の扱い・満了後の無償譲渡)は、太陽光発電協会(JPEA)の資料に基づいてPPAモデルの太陽光は得か|0円ソーラーの契約条件で解説しています。屋根借りの具体的な契約条件(契約期間・賃料の有無・満了後の扱い)について、本稿では屋根借りプランの個別の添付資料までは確認していないため、条件は各プランの添付資料と事業者への確認が必要です。
自己所有モデルは、契約時点から設備が住宅所有者の所有になる方式です。今回の比較対象では、ゼロスタート ソーラー(運営: 株式会社ラクサポ)が東京都の登録上「自己所有」の事業種別に区分されています(契約期間120ヵ月)。同社の登録プランに添付された内容説明資料には次のように記載されています。
1 事業プランの種類 自己所有 2 契約期間 120ヵ月
公式トップページも「初期費用0円・月々定額で最初から自己所有。」とうたっており、PPA(電力販売)やリースのように契約期間の終了後に一般的に無償譲渡される方式(譲渡条件は契約書次第)とは異なります(ゼロスタート ソーラー公式)。対象設備は太陽光発電システムと蓄電池システムのセットで、太陽光単体・蓄電池単体は対象外です。対象住宅は「既存住宅」です。同社(ラクサポ)は新築の場合、住宅建築工事完了・引き渡し後の対応になると案内しています。
登録は「形式要件の確認」であって内容の保証ではない
登録事業プラン一覧に載っているからといって、都・公社がプランの中身を保証しているわけではありません。公式サイトは次のように明記しています。
登録された事業プランは、助成金が住宅所有者等に還元されることや非常用電源としての機能を持っていることなど、一定の要件を満たしていることを形式的に確認したものです。 また、事業プランの内容については、都や東京都環境公社が保証するものではありません。
契約は事業者と住宅所有者の間で直接結ばれます。東京都環境公社の登録事業プラン一覧は「契約は事業者と住宅所有者で直接行っていただき、個々の契約に都や東京都環境公社が責任を負うものではありません。」と注記しています(クール・ネット東京 登録事業プラン一覧)。助成金の申請手続きについて、公式サイトは「事業プランの登録後、住宅所有者等と登録された事業プランに係る契約を締結した事業者は、公社に対して助成金申請を行うことができます。なお、助成金申請は1契約ごとに行ってください。」と説明しています(クール・ネット東京 公式サイト(令和8年度))。当サイトが2026年9月5日時点で登録事業プラン一覧を全件走査したところ、登録プランは36件・登録事業者は27社でした(公式ページに総数の表示はなく、当サイトの集計値です)。件数が多いこと自体は審査の厳しさを示すものではないため、選ぶ際は登録の有無ではなく個別の契約条件で比較する必要があります。
初期費用ゼロで見落としやすい条件
「初期費用ゼロ」という言葉だけでは分からない、契約前に確認すべき条件が4つあります。
- 標準工事費に含まれない費用は自己負担:ゼロスタート ソーラーの登録事業プラン資料には「標準工事費に含まれない費用が生じる場合には、申込者の負担となります。」と明記されています(クール・ネット東京 登録事業プラン一覧)。何が標準工事費に含まれるかは公表されていないため、契約前に書面で範囲を確認してください。
- 契約期間と中途解約:ゼロスタート ソーラーの契約期間は120ヵ月(10年)です。中途解約について、公式サイトのFAQは「原則として、サービス期間中は解約できません」とする一方、契約条件の欄では「契約解除:契約期間中の中途解約は、特定の条件を満たした場合に限り可能です。」としており、表現が分かれています(ゼロスタート ソーラー公式)。やむを得ず解約する場合は契約期間に応じた解約精算金の支払いが必要で、補助金を受給している場合は返還が必要になることがあります。解約精算金の具体的な金額は公式サイトに開示がありません。
- 既設システムの処分と返納:過去に東京都の助成金を受けて設置した太陽光発電システムを、設置日から17年が経過する前に処分する場合は、あらかじめクール・ネット東京へ処分承認申請を行い、助成金の一部を返納する可能性があります(クール・ネット東京 登録事業プラン一覧)。
- 重複受給の禁止:1つの助成対象機器について、都・公社の複数の助成金を重複して受給することはできません(クール・ネット東京 公式サイト(令和8年度))。
掲載されている料金の読み方
登録事業プラン一覧に載っている料金比較表は、事業者が想定した一例であって、確定額ではありません。クール・ネット東京は「本ページに掲載されている利用料等は事業者による想定であり、各プランの料金比較表についても一例となります。」と注記しています(クール・ネット東京 登録事業プラン一覧)。表中の金額は全て「助成金適用後の税込金額(税率10%)」となっています。
例えばゼロスタート ソーラーの登録資料に添付された料金比較表(想定モデル:既存住宅、太陽光モジュール6.24kW・パワーコンディショナ5.60kW・蓄電池12.70kWh)では、助成金2,352,000円を分割還元した場合の月額は10,200円・総額1,224,000円、助成金なしの場合は月額33,000円・総額3,960,000円とされています。この資料は2024年8月時点で公社に登録されたもので、実際の金額は屋根の条件や設置容量によって個別に見積もられます。この数字を「自分の家の想定額」として使わないでください。 見積もりの取り方の基本は一括見積もりサイトの使い方とメリット・デメリットで解説しています。
なお、東京都は自宅の発電量・設置可能量の目安を確認できる「東京ソーラー屋根台帳(ポテンシャルマップ)」も公開しています(クール・ネット東京 公式サイト(令和8年度))。
2026年10月以降の契約で変わる点
クール・ネット東京の公式サイトによると、令和8年10月1日以降の契約からは、助成対象になる機器がSII(環境共創イニシアチブ)の令和8年度登録済製品一覧に掲載された機器に限定されます(クール・ネット東京 公式サイト(令和8年度))。本稿の調査時点(2026年9月5日)では、この改定に対応した交付要綱の詳細はまだ公表されていません。10月以降に契約を検討する場合は、提案された太陽光パネル・パワーコンディショナ・蓄電池がSII登録済み製品かどうかを、事業者に書面で確認してください。
買って自己所有する場合との比較の順番
初期費用ゼロの登録事業プランを使わず、自分で設備を購入して自己所有にする選択肢もあります。この場合は東京都のこの制度と切り離して、通常の見積もり比較になります。
東京ガスは1都6県(東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県。東京都以外の地域は東京ガスの提携店を紹介すると公式に案内)を対象エリアとし、持ち家の戸建て住宅が対象で、借家・マンションは対象外としています。相談・見積もりは無料です(機器代・工事代は別途かかります)。訪問するのは東京ガスが委託する提携工事店(株式会社スマートリンク・株式会社新日本エネックス)です。設置工事には10年間の工事保証が付きますが、公式サイトは「地域や条件により、東京ガス提携の販売施工店が直接契約・施工を行う場合がございます。その場合、保証等は販売施工店の規定が適用されます。」と但し書きを添えています(東京ガス 太陽光・蓄電池システム導入サービス)。なお、東京ガスの購入ルート(太陽光・蓄電池システム導入サービス)は本制度の登録事業プランとは別のサービスです。同社は別プラン(IGNITUREソーラー(フラットプラン))で本制度にも登録されています。
より多くの見積もりを比べたい場合は、ソーラーパートナーズのように複数の施工会社から相見積もりを取れるサービスもあります。同社は「自社施工の会社だけを紹介する」と説明し、公式サイトは「地方も含めて全国に対応」と説明しています(最大5社。ソーラーパートナーズ公式)。全国600社以上・累計25万人以上という数字は、いずれも公式サイト上に集計時点の記載がない自社表現である点に留意してください。設置場所の受付区分は一戸建て(カーポート含む)と店舗・アパートで、土地のみへの設置(野立て)には対応していません。
価格の物差しの作り方や見積書のチェックポイントは、施工業者の見積書チェックポイントと一括見積もりサイトの使い方とメリット・デメリットにまとめています。東京都の初期費用ゼロ制度を使うか、自分で購入するかで迷う場合は、まず両方のルートで見積もりを取り、総額(工事費込み・補助金差し引き後)と契約期間中の制約を並べて比較することをおすすめします。
まとめ:東京都で初期費用ゼロを検討する手順
- 東京都の「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」は助成制度であって見積もり仲介サービスではありません。助成金の交付申請者は登録事業者で、個人は都・公社に直接申請できません
- 登録事業プランは、都・公社が「助成金の還元」など形式要件を確認したものにすぎず、内容そのものを保証するものではありません。契約は事業者と住宅所有者の直接契約です
- 登録事業プラン一覧はリース・電力販売・屋根借り・自己所有モデルの4区分で絞り込めるようになっており、条件が大きく異なります。ゼロスタート ソーラーは登録上「自己所有」で契約期間120ヵ月です
- 掲載されている料金は事業者想定の一例で、標準工事費の対象外費用・解約条件・既設システムの処分ルールなど、見落としやすい条件を契約前に確認してください
- 令和8年10月1日以降の契約は、助成対象機器がSII登録済み製品に限定される改定が予定されています。10月以降に契約する場合は対応機器を事業者に確認してください
- この制度を使わない選択肢として、東京ガス(1都6県・持ち家戸建て)やソーラーパートナーズ(公式表現で全国対応・最大5社)で見積もりを取り、総額と契約条件を比べることもできます