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「デンソーV2Hの仕様と対応車種|Dシリーズ終了・現行はSD6075」のタイトルカード
V2H・EV連携 #V2H #デンソー #EV #補助金 #停電対策

デンソーV2Hの仕様と対応車種|Dシリーズ終了・現行はSD6075

エネチョイス編集部

この記事の結論

デンソーのV2H充放電器は、2026年8月時点の現行モデルがSDシリーズ「DNEVC-SD6075」です。前モデルのDシリーズ(DNEVC-D6075、DNEVC-D6075-2)は2026年2月22日に製造を終了し、在庫がなくなり次第販売終了とデンソーが告知しています。SD6075はパワーユニット26.2kgとプラグホルダ7.9kgのセパレート構成で据置と壁掛を選べ、充電は6kW未満、放電は連系時6kW未満・自立時6.0kVA未満。価格はオープン価格で、メーカー希望小売価格は公表されていません。保証は一般住宅向けで引き渡し日から10年間です。国のV2H補助金は2026年8月27日到着分で受付を終了しており、2026年8月29日時点で新規申請はできません。

デンソーのV2H充放電器は、2026年9月時点で現行モデルが「SDシリーズ(DNEVC-SD6075)」の1系統だけです。 長く販売されてきたDシリーズ(DNEVC-D6075、DNEVC-D6075-2)は2026年2月22日に製造を終了し、在庫限りの販売になっています(デンソー公式)。

【2026年8月29日時点】 国のV2H補助金(令和7年度補正「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」)は、2026年8月27日(木)中にセンターへ到着した申請をもって交付申請の受付を終了しました。8月28日以降に到着した申請は無効です。出典: 次世代自動車振興センター お知らせ(PDF)

この記事でわかること(数値はメーカー公式と公的機関の公表値です)

  • 現行のSDシリーズと、製造終了したDシリーズの違い
  • DNEVC-SD6075の公式スペックと、価格・保証の考え方
  • 使える車と使えない車の条件
  • 国と東京都の補助金が、いま申請できるのか
  • 契約アンペアや施工業者など、導入前に詰める条件

現行はSDシリーズ、Dシリーズは2026年2月に製造終了

デンソーは2010年から経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」の一環としてV2H充放電器を開発し、2019年に同社初のモデルを発売しました。現行のSDシリーズ(DNEVC-SD6075)は2024年1月18日に発表され、同年3月中旬からデンソーソリューションを通じて受注が始まっていますデンソー ニュースリリース)。改良点は3つです。

  • セパレート化と小型軽量化 ── 前モデルの約91kgから約63%軽量化して約34kgに。据置に加えて外壁への設置も可能になった
  • 停電時の運転切り替えを自動化 ── 前モデルは機器側と車両側の双方で手動操作が必要だった
  • 充放電性能の効率化 ── 出力が比較的少ない軽負荷時に、効率を約10%向上

そして2026年2月26日、デンソーは「Dシリーズの『DNEVC-D6075』『DNEVC-D6075-2』は、2026年2月22日に製造を終了いたしました。在庫品がなくなり次第、販売を終了いたします」と告知しました(デンソー公式)。新規に検討するなら実質的にSDシリーズ一択です。

DNEVC-SD6075の公式スペック

デンソーの仕様ページに掲載されている内容です。

項目DNEVC-SD6075
構成パワーユニット+プラグホルダのセパレート(据置/壁掛)
外形寸法パワーユニット W470×H620×D200mm、プラグホルダ W160×H355×D160mm
本体質量パワーユニット 26.2kg、プラグホルダ 7.9kg
充電時のAC入力電力6kW未満
放電時のAC出力電力連系時 6kW未満、自立時 6.0kVA未満(片相3kVA未満)
防塵防水性能・設置環境IP55相当、屋外、耐塩仕様(重塩害対応タイプはオプション)
使用周囲温度−20〜+50℃(日射影響を含む)
価格オープン価格

製造終了したDシリーズはW809×H855×D337mm、約91kg、IP46(換気部除く)、運転時騒音 約45dBで、設置環境は屋外・標高2,000m以下・−20〜+40℃でした(Dシリーズ仕様)。SDシリーズは冷却方式が自然空冷になり、使用周囲温度の上限も+50℃まで広がっています(SDシリーズ仕様)。ただしSDシリーズの仕様表に騒音値の記載はなく、静音性を数値で比較することはできません。実測値は販売店に確認してください。

充放電を止める充電率は5%刻みで設定できます。手動充電・タイマー充電は30〜100%、余剰電力充電タイマーとグリーンタイマーは50〜100%、連系運転時の放電は0〜80%、自立運転時の放電は0〜30%の範囲です(充電・放電のFAQ)。太陽光の余剰が出た時間帯だけEVに充電する「グリーンタイマー」も使えます(特長ページ)。

価格はオープン価格。費用の見当は公的な上限額から読む

デンソーは価格を**「オープン価格」**と明記し、メーカー希望小売価格を公表していません。設置費用も「建物の状況等により異なります」「販売店が調査後にお見積り」との回答です。本体・工事とも、見積もりを取らないと金額は確定しません

規模感の手がかりが、国の補助金で設定されていた上限額です。機器の交付額は「購入費(税抜)×補助率1/2」と「型式ごとの補助金交付上限額」の低いほうでした(型式ごとの補助金交付上限額 PDF、令和8年7月17日更新)。

型式充電/放電出力補助金交付上限額
DNEVC-SD60756kW / 6kW74万円
DNEVC-SD6075S6kW / 6kW75万円
DNEVC-D6075-26kW / 6kW55万円

工事費は個人宅なら1基設置で55万円が補助上限で、内訳は基礎工事3.5万円・据付工事8万円・本体搬入費1.5万円・電気関連工事30万円・諸費用12万円でした(応募要領 PDF)。電気関連工事の枠が突出して大きい点からも、分電盤まわりが費用の中心だとわかります(V2Hの設置費用)。

対応車種はCHAdeMO放電対応が条件

SDシリーズの対応車種一覧(2026年8月現在)には、日産、三菱、トヨタ・LEXUS、ホンダ、ダイハツ、SUBARU、Mercedes-Benz、マツダ、BYD、Hyundai、KIAの車種が、年式・型式・総電力量・充電上限・放電下限まで掲載されています。トヨタ車ではbZ4X(71.4kWh、57.7kWh、74.7kWh)やRAV4 Z、アルファードPHEVなどが対象です。

ただし可否はメーカー単位ではなく個別の車両で決まります。公式一覧には次の注意書きがあります。

  • CHAdeMO放電対応車種以外は使用できない。2023年3月以降に発売されたプリウスPHEVはCHAdeMO放電非対応のため利用不可
  • 燃料電池車のMIRAI、クラウンセダンFCEVは停電時のみ使用可能(平常時は使えない)
  • プリウスPHEVやアルファードPHEVなどは、エンジンがかかった状態では充放電できない
  • 一覧にない車種は「設置・使用は控えてほしい」とされている

自分の車で使えるかは公式一覧で年式・型式まで照合してから判断するのが正解です(bZ4XとV2H)。

補助金は2026年8月時点でこうなっている

国の補助金は、2026年8月29日時点で新規申請ができません。 令和7年度補正のV2H充放電設備補助は交付申請期間を2026年7月17日〜9月30日としていましたが、8月28日到着分で予算額を超えたため期間が短縮され、8月27日(木)中に到着した申請をもって受付終了となりました(次世代自動車振興センター お知らせ PDF)。次回の公募予定は公表されていません。

一方、自治体の助成は続いています。東京都の令和8年度「戸建住宅におけるV2H普及促進事業」は受付中です(事業ページ手続きの手引き PDF)。

  • 通常の申請:助成対象経費×1/2 − 国その他の補助金(上限50万円)
  • 増額申請(要件を満たす太陽光とEV・PHEVを所有する場合):助成対象経費の全額 − 国その他の補助金(上限100万円)
  • 受付終了日:2027年3月31日(水)17時
  • 主な要件:都内の戸建住宅への設置(共同住宅・二世帯住宅は対象外)、中古品でないこと、2026年4月1日〜2028年9月29日に設置、設置日にCEV規程に基づく補助対象V2Hであること、原則として機器の契約前に事前申込(2026年4月1日〜6月30日に契約した分のみ例外)

「CEV規程に基づく補助対象V2H」という条件は、機器が次世代自動車振興センターの型式一覧に載っている必要があるという意味で、DNEVC-SD6075とDNEVC-SD6075Sはいずれも掲載されています。制度は年度と地域で違うのでV2H補助金の全体像も確認してください。

導入前に詰めておきたい6つの条件

  1. 電力契約の容量 ── デンソーは導入に「40A〜60Aでの契約や6kVA以上の契約」が必要とし、倍速充電を十分に活用するには8kVA以上を勧めています(電力契約のFAQ)。
  2. 施工できる業者が限られる ── 施工にはデンソーの施工説明会(Web会議・およそ月1回開催)の受講が必須で、受講後に付与された施工IDとパスワードを機器に入力しないと施工できません(施工説明会のご案内ダウンロード資料)。
  3. 申請と工期 ── 電力会社への系統連系申請が要り、太陽光の余剰売電をしている場合はJPEAへの申請も必要です。工事は1日〜1日半程度で、うち1時間程度は邸宅全体が停電します(設置のFAQ)。
  4. 停電時に何が動くか ── 自立運転の出力は6.0kVA未満(片相3kVA未満)。デンソーは「EVからの供給可能電力量が40kWh、家庭の1日の使用電力量が10kWhであれば約3〜4日間」を目安に挙げています。自動放電が始まるのは停電時にコネクタが接続・ロックされている場合です(特長ページ)。
  5. 保証の条件 ── 一般住宅向けは引き渡し日から10年間(一般住宅以外は1年間)。ただし事前確認書と施工完了報告書の提出が条件です(保証・メンテナンスのFAQ)。
  6. 設置場所の制約 ── 標高2,000m以上には設置できません。重塩害エリアでは重塩害対応タイプが必要です(設置のFAQ)。

他メーカーとの位置づけはV2H機器の比較ニチコンのV2Hも参考になります。

まとめ

  • デンソーのV2Hは現行がSDシリーズ(DNEVC-SD6075)。Dシリーズは2026年2月22日に製造終了し、在庫限りの販売
  • 価格はオープン価格。本体・工事とも販売店の見積もりで確認する
  • 国のV2H補助金は2026年8月27日到着分で受付終了。東京都の助成(1/2・上限50万円、増額申請なら全額・上限100万円)は2027年3月31日まで受付中
  • 対応車種はCHAdeMO放電対応が条件。2023年3月以降のプリウスPHEVのように、同じ車名でも年式で使えないことがある

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よくある質問

Q.デンソーV2Hの価格はいくらですか?

A.デンソーは公式仕様表で「オープン価格」と記載しており、メーカー希望小売価格は公表されていません。実際の金額は、建物の状況で変わる設置工事費と合わせて販売店の見積もりで確認することになります。参考として、国の補助金(令和7年度補正)では型式ごとの補助金交付上限額がDNEVC-SD6075で74万円、DNEVC-SD6075Sで75万円(いずれも補助率は購入費の1/2)、個人宅の設置工事費の補助上限が1基あたり55万円と設定されていました。

Q.デンソーのDNEVC-D6075はまだ買えますか?

A.デンソーは2026年2月26日付の告知で、Dシリーズの「DNEVC-D6075」「DNEVC-D6075-2」を2026年2月22日に製造終了し、在庫品がなくなり次第販売を終了すると案内しています。これから新規に導入する場合は、現行のSDシリーズ(DNEVC-SD6075)が基本の選択肢になります。

Q.デンソーV2Hはトヨタ車以外でも使えますか?

A.使えます。SDシリーズの公式対応車種一覧(2026年8月現在)には、日産、三菱、トヨタ・LEXUS、ホンダ、ダイハツ、SUBARU、Mercedes-Benz、マツダ、BYD、Hyundai、KIAが掲載されています。ただしCHAdeMO放電に対応した車両であることが条件で、たとえば2023年3月以降に発売されたプリウスPHEVはCHAdeMO放電非対応のため使用できません。導入前に公式の対応車種一覧で自分の車の年式・型式まで照合してください。

Q.V2Hの補助金は今から申請できますか?

A.国の補助金は2026年8月29日時点で申請できません。令和7年度補正のV2H充放電設備補助は当初9月30日までの予定でしたが、予算超過により2026年8月27日中に到着した申請をもって受付を終了しました。一方、自治体の助成は続いています。東京都(クール・ネット東京)の令和8年度「戸建住宅におけるV2H普及促進事業」は受付中で、助成額は助成対象経費の1/2から国などの補助金を差し引いた額(上限50万円)、要件を満たす太陽光発電とEV・PHEVを所有する場合の増額申請では助成対象経費の全額から国などの補助金を差し引いた額(上限100万円)です。受付終了日は2027年3月31日17時。原則として機器の契約前に事前申込が必要です。

出典・参考にした一次情報

本記事は以下の公的機関・事業者の公表資料にもとづいて作成しています(記事更新日: 2026年9月8日)。制度・価格は改定されるため、申し込み前に各リンク先で最新の内容をご確認ください。

  1. デンソー公式 (am.denso.com)
  2. 次世代自動車振興センター お知らせ(PDF) (www.cev-pc.or.jp)
  3. デンソー ニュースリリース (www.denso.com)
  4. 仕様ページ (am.denso.com)
  5. Dシリーズ仕様 (am.denso.com)
  6. 充電・放電のFAQ (am.denso.com)
  7. 特長ページ (am.denso.com)
  8. 型式ごとの補助金交付上限額 PDF (www.cev-pc.or.jp)
  9. 応募要領 PDF (www.cev-pc.or.jp)
  10. 対応車種一覧 (am.denso.com)
  11. 事業ページ (www.tokyo-co2down.jp)
  12. 手続きの手引き PDF (tokyo-co2down.g.kuroco-img.app)
  13. 電力契約のFAQ (am.denso.com)
  14. 施工説明会のご案内 (am.denso.com)
  15. ダウンロード資料 (am.denso.com)
  16. 設置のFAQ (am.denso.com)
  17. 保証・メンテナンスのFAQ (am.denso.com)

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